← 棚へ

『バグ退治』

プロジェクト航海歌/深煎りブレンド

試聴する

しんとした部屋に響く サーバーのかすかなファンの音 ひとつ、またひとつ 美しすぎるほどコード 隙間ひとつ見あたらなくて 整然とただ並んでる 文字たちはおしゃべりしない どこにもよどみはないのに そっとどこかがゆがんでる そんな気がして動けない 電子の海が静かすぎた 画面の端に浮かんだノイズ 見間違いだって思った ログの流れが一度だけ ほんの少しだけよれたんだ 大丈夫だよって言い聞かす ただの気のせいだって でも冷たいエラーの気配が そっと背中をなでてった 何も起こらないことだけが 一番不安にさせるんだ この静けさの深いそこで 何かが育ってる ログの海からあふれだす 小さな文字の虫たちが ひとつふたつと画面埋め尽くす キリがないねって笑う もぐらたたきみたいだねって 君が言ったその声が 少しだけ震えてたんだ 気づかないふりをした キーボードをたたく音 増えていくチケット 嵐が来る 同じ叫び声があちこちで 全然違う顔をしてる バグはどんどん広がってく なのに正体がわからない 継ぎはぎだらけの対処療法 もう限界だと知ってる この城はもう 根っこから腐りかけてる 何千行ものコードの海 溺れてしまいそうになる 追ってみてもすぐに消える 幽霊みたいな信号 もうダメかもってみんなが 唇を噛んだとき 大丈夫って君が言う まだ目は死んでないと 姿見えない敵に向かい 手探りで剣を振るうんだ 君のロジックを私は信じる 私のタイプを君は信じる 答えのない暗闇でも 諦めないと叫ぶんだ 心をひとつにして 光目指して手を伸ばす 迷路の中 同じ場所をただぐるぐる いろんな方法試してみるけど 出口が見あたらない でも「どんなことも終わりは来る」その声だけを頼りに 必ずあるはずの出口を 探し続ける あっ、て誰かが叫んだ 「ここだ、見つけたぞ」 迷路の壁が開けて 光があふれだす いくよ、ここで、決める やっと見つけた根っこに向かい 最後の一撃を放つ 君と私とみんなの執念 重ね合わせた回答 文字の虫たちが断末魔あげて 嘘みたいに消えていく 後にはただ きれいなコードが光るだけ 成功のメッセージ 不安のない 本当の静けさ やっと、朝が来たね

🦈 マスターの一言

「退治の前に、まず一杯。慌てて追うと、逃げられますからね。」

🥡 テイクアウト(フル尺は各配信サービスで)

マスターとお話しできる「カウンター席」は、ブラウザでお試しもできます。本式はアプリで。